在宅医療の意義  在宅医療をうける患者様へ 御家族の方が入院中の皆様へ 
 通院が困難な患者様へ  高齢の患者様の医療について  
 
 在宅医療の意義】 

 
 日本の医療は、先進国の中でも特に高度に細分化され発展してきました。
 大きな病院になればなるほど、医療の専門性は進みますが、かえって専門の垣根を越えた対応が難しくなる傾向にあります。

 一度大きな病気で病院に入院すると、その科の医師は自分の専門分野の治療に集中しますが、専門から離れた病気に対しては配慮が少ないのが現状です。
 外来通院の場合でも同様の傾向があります。

 一人の患者さんは一つの病気だけを抱えているわけではありません。入院されている患者さんは、心も体も疲れ病んでいらっしゃいます。また、ご家族も心身共に疲労され、社会的にも経済的にも多くの制約の中でつらい日々を過ごされている方も多いのではないのでしょうか。

 文京根津クリニックの行う在宅医療では、

①家族と共に、自分の家での療養を実現する。
②病気の悪化を食い止め、ある時は病気と共に生活をしながらも、人としての社会的な役
  割を全うできるようにする。
③患者様のみならず家族の心のケアも実現していく。
④「病気」を診るだけでなく、「人」をみていく。

 人としての存在は、家族との関わり、社会との関わりの中で成り立っており、様々な役割を担うことで生きています。たとえ病気や高齢になっても、生まれ育った地域・ご自宅で、そうした関わりの中で役割を持ちながら生活していくことを支援するのが在宅医療だと考えております。

 在宅医療とは、病院と同じような医療行為が家で出来るということだけではなく、社会的な存在としての「人」を支える医療という新しい視点をもって行われるべきだと考えます。

 在宅医療をうける患者様へ
 人の存在とは、単に生物としての存在だけでなく、心としての存在、社会的存在、家族の中における存在というものがあります。

 健康というものは肉体としての健康だけでなく、社会的にも家族の一員としても健康でならなければなりません。
 
 私達は体の一部の検査値のみ診るのではなく、心、社会、家族の中における患者様の健康にも注意を払い、在宅医療という場で病院では展開できない医療の実現を目指しています。

 御家族の方が入院中の皆様へ

 大切な家族の一人が大病を患い入院してしまうと、誰もが途方に暮れてしまいます。その人個人の家庭における役割が急に失われてしまい、家族としては将来が見えない状態となってしまいます。いつまで入院しているのか、退院はできるのか、以前と同じような生活に戻れるのか・・・。

 今の日本では介護保険制度、在宅医療の制度がありますが、実際に必要となってみないとよくわからないというのが現実ではないでしょうか。

 当院では、入院中の段階から、ご自宅での生活に向けてのご相談を受け付け、退院後の医療や介護に関するアドバイスを行っています。

 また、当院の医師が入院中の病院へ赴き、患者さん、ご家族との面談や、病院での担当医師との会議を行うということ(退院時カンファレンス)を大切にしています。

 この様な退院前の準備なくして、あるべき姿の在宅医療は存在しないと私達は考えています。

 【通院が困難な患者様へ
 
 今まで何とか通院できていたのに、一人で通院が困難になった場合、ご本人やご家族は大変な不安になられると思います。

 通院が困難になっても、定期的に診療を受けることをあきらめるべきではありません。
 今までのかかりつけの先生(ホームドクター)に相談し、訪問診療をしてもらえるかお願いしてみましょう。また、その際には、昼夜週末に関わらず先生に直接電話で相談でき、往診の依頼ができる体制であることを確認して下さい。

 もし、かかりつけの先生が訪問診療をしていなかったり、十分な体制を整えていなかった場合は、いつでも当院へお気軽にご相談下さい。

 高齢の患者様の医療について

  高齢の患者様に対する医療は、若い方々とは別の視点からのアプローチが必要です。

 当院では高齢の患者様に対して

①副作用の強い薬は多用しない
②複数の専門科からそれぞれの薬が処方されている場合は、それらの飲み合わせ、副作
  用を十分に検討し、処方を行う
③個人の持つ基本的な免疫力の保持を重要視する
④一つの疾患、一つの検査値を改善するだけではなく、食生活や睡眠の状況、運動能力
  などの生活全般においてのバランスを考慮する

 以上を基本姿勢として治療計画を作り、質の高い在宅医療を日々実施しています。
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